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PMS(月経前症候群)

生理前後の不調は婦人科へ相談を

PMS(月経前症候群)とは、月経前に起こる身体や心の不調のことです。日本では、月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があることがわかっています。「毎月のことで病気じゃないから…」「生理は健康な女性ならみんなあるものだから…」と我慢している方も多いものですが、実は適切に対処すると症状がかなり楽になるのがPMSの特徴です。

今回はPMSとは何か、PMSの原因や症状、診断や治療、日常生活で気をつけたい点などについて簡単にまとめました。

PMS(月経前症候群)とは?

月経前症候群(premenstrual syndrome、PMS)とは、月経の前になると現れる不快な心身の症状のことを言います。月経前の黄体期(おうたいき;排卵から月経までの期間)に当たる時期(月経がはじまる2週間から1週間前くらい)から始まり、月経が始まるとともに症状が消えるのが特徴です。

PMSは、卵巣や子宮などの臓器に異常がなく排卵が正常に行われていれば、全ての女性に発症の可能性があります。やや思春期の女性に多いとされていますが、実は年齢による偏りはそれほど見られません。生活習慣や仕事の有無などにもほとんど関係ないとされています。

PMS(月経前症候群)の原因

引用:厚生労働省 女性の生涯健康手帳 p26
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0613-8e.pdf

PMSが起こる原因はまだはっきりしていませんが、月経周期でのホルモンの変化が関係すると言われています。排卵後の黄体期には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。
PMSの方の場合、ホルモン自体の異常は見られないものの薬で排卵を抑えるとPMSの症状が出なくなることから、黄体ホルモンが大きく関係していることは間違いありません。
また、PMSの方ではGABAやセロトニンなどの神経伝達物質とその受容体に影響が出ているという説もあり、複数の要素が関係してPMSの症状が現れると考えられています。

PMS(月経前症候群)の症状

PMSの症状は、身体の症状と心の症状(精神症状)に分けられます。月経がはじまる2週間から1週間前にかけて出現し、月経の開始とともに症状は消えていくのが特徴です。症状は3~10日あまり続きます。

(1)身体症状

腹痛、下腹部の膨満感(ぼうまんかん;腫れぼったく膨らんだ感じ)のほか、頭痛、腰痛、乳房の痛み、体重増加、浮腫(浮腫;むくみ)、のぼせ、肌荒れ、疲れやすさなどさまざまな症状が見られます。

ちなみに喘息や偏頭痛などの持病が月経周期と関係して悪化することがありますが、これらはPMSとは区別して扱われます。

(2)精神症状

イライラや怒りっぽさとともに疲労感・憂うつ感・焦燥感・集中力低下などの症状が見られます。居眠りや不眠の症状を訴える方も多いです。落ち着きがなくなる人もいます。とにかくイライラして他人に八つ当たりしたり、すぐに涙が出るなど情緒不安定になり、日常生活に支障をきたすこともあります。

なお精神症状が強い場合は、精神疾患の一つである月経前不快気分障害(premenstrual dyspholic disorder : PMDD)として、PMSとは区別して扱われます。PMDDの場合、症状の程度によっては精神科・心療内科などへ紹介させていただく場合もございます。

PMS(月経前症候群)で病院を受診する目安

「症状がつらい」と感じたら、一度病院を受診すると良いでしょう。
主に治療の対象となるのは日常生活に支障が出る中等度以上のPMSとなりますが、PMS以外の病気が隠れている可能性がないかも同時に確認するので、安心感が得られます。
ちなみに生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性の割合は5%程度と言われています。

PMS(月経前症候群)の診断・検査方法

PMSの診断のポイントは、症状が繰り返し起こるかどうかと、症状が現れるタイミングが月経周期と関係があるかの2点です。
月経前の5日間に出現した身体や心の症状が月経時に消えていくということが3ヵ月以上繰り返し続く場合にPMSと診断されます。
したがって、毎日の症状を記録しておき、症状が月経周期と関係あるかどうかをはっきりさせることがとても大事です。

PMSを疑う場合には、まず月経周期が規則的であることを確認します。
閉経後や1年以上月経がない方の場合は、PMSではなく更年期障害やうつ病など別の病気を強く疑います。
また月経周期と関係なく症状が起こる場合、また月経前ではなく月経開始後に症状が起こる場合、月経前に起こった症状が月経開始後も残っている場合は、PMSよりも月経困難症を疑います。
月経困難症の原因として子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患が隠れていることがあり、これらがないかどうかも重要な診断のポイントの一つです。

PMS(月経前症候群)と診断するためには、婦人科系はもちろんのこと、他に身体や心の病気がないことを確認することが必要です。
可能であれば内診を行い、子宮筋腫や子宮内膜症など、子宮の病気の可能性がないかを診察します。病気の可能性がある場合には血液検査や経膣エコー・MRI検査などの画像診断を行います。
血液検査では排卵の周期を知るためのホルモン検査を始め、下垂体や甲状腺・副腎皮質などのホルモンに異常がないかも調べます。精神症状が強いケースではうつ病との見分けがつきにくいことがあり、注意が必要です。

PMS(月経前症候群)の治療方法

PMSの治療には、薬を用いない治療と薬による治療があります。

薬を用いない治療

軽症から重症までの全てのPMSの方に、まずは生活指導やカウンセリングを行います。

生活指導としては、まず病気の特徴や月経周期との関係、症状の程度などについて十分な説明を行います。その上で症状日記と基礎体温をつけ、自分の症状やその強さと月経周期の関係について理解することで、PMSへの恐怖を取り除き、ストレスを緩和します。

症状が重い場合には、仕事や家事の制限が必要となることがあります。

薬による治療(薬物療法)

薬による治療は、排卵を止めて症状を抑える方法と、出てきた症状を和らげる方法(対症療法)に分けられます。

排卵を止める治療法

身体の症状がメインで現在妊娠を希望しない場合には、女性ホルモン剤を使用し排卵を一時的に止めます。主に低用量経口避妊薬(OC、低用量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)を使用します。これらの薬は比較的少ないホルモン量で排卵を止めることができ、薬を飲むのをやめたらすぐに排卵が戻ります。

症状が非常に重く、他の治療を最大限行っても改善がない場合は偽閉経療法(GnRH アゴニスト)が選択されることがあります。

 

症状を和らげる方法(対症療法)

心の症状がメインとなるPMDDの場合、また中等症以上の症状があるPMSの場合には、抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられます。
この場合は婦人科ではなく、精神科・心療内科の受診をおすすめさせていただきます。

そのほか、不安が強い、情緒不安定などの症状が見られる場合は抗不安薬を、腹痛や頭痛など痛みの症状が強い時は鎮痛剤を、むくみの症状が強い時には利尿剤をそれぞれ使用します。

また、血行を良くし月経のつらさを和らげる目的で、漢方薬を使用することもよくあります。漢方薬はお一人お一人の体質(証)に合わせて最適なものが処方されます。

PMS(月経前症候群)の方が日常生活で気をつけたいこと

PMSの方が日常生活で気をつけたいことについてまとめました。すでにPMSで治療を受けている方はもちろん、病院に行くほどつらくはないけど症状がある方も、ぜひ試してみてください。

規則的な生活

規則的な生活は、ホルモンや脳内の神経伝達物質のバランスを整え、PMSの症状を和らげます。

バランスの良い栄養摂取

PMSの方は体内のγリノレン酸が少ないという報告も見られます。ビタミン・ミネラルの豊富なバランスの良い栄養摂取を心がけましょう。特にカルシウムやマグネシウムの補充に心がけましょう。

砂糖や塩分・脂肪分、カフェインやアルコール、タバコは控えめにしましょう。

適度な運動

ストレッチや軽いジョギングなどの有酸素運動は、血行を改善し、PMSの症状を和らげるのに役立ちます。

ストレスを減らし、リラクゼーションを心がける

瞑想やヨガ、リラックス運動、アロマテラピーなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。お腹を温めてあげるのも効果的です。

生理前後の不調はさくら医院の婦人科へ相談を

以上、月経前症候群(PMS)について簡単にまとめました。
PMSは珍しいものではありませんが、症状のつらさは人それぞれです。
PMSではなく他の病気が隠れていることもありますので、お悩みの方は我慢せずに一度さくら医院の婦人科へお気軽にご相談ください。

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※本ページは情報提供ページです。本ページ内の医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。

参考:
*1 公益財団法人日本産科婦人科学会 産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2017
*2 公益財団法人日本産科婦人科学会 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=13
*3 PMS,PMDDの診断と治療(昭和大学医学部産婦人科学講座 白土なほ子)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/77/4/77_360/_pdf/-char/ja
*4 今日の臨床サポート 月経前症候群
https://clinicalsup.jp/jpoc/ContentPage.aspx?DiseaseID=1757&SearchTerm=すべて&SearchText=PMS#GUIDELINE
*4 OMRON PMSとは何ですか?
https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/qa/menstruation_Q08.html
*5 PMDD 評価尺度の開発と妥当性および信頼性の検討 日本女性心身医学会雑誌 J Jp Soc Psychosom Obstet Gynecol Vo1.14, No.2, pp.194-201,
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/14/2/14_KJ00005932157/_pdf
*5 厚生労働省 女性の生涯健康手帳 p26
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0613-8e.pdf

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