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十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍とは

十二指腸潰瘍とは、胃と小腸の間にある十二指腸の内面が胃酸や消化液で侵食されて炎症や傷が生じる病気です。「胃潰瘍」と同じように、粘膜による防御の働きと胃酸のバランスが崩れて炎症や潰瘍が生じます。特に胃に近い部分で多く見られますが、生じる傷はその深さによって呼び方が変わり、粘膜層にとどまっている軽症ものは「びらん」、それ以上のものを「潰瘍」と呼び、さらに潰瘍が一番重症化した胃に穴が開いた状態を「穿孔」と呼びます。

胃潰瘍は中高年に多く見られるのに対し、十二指腸潰瘍は若年者に多く見られるのが特徴です。また患者の男女比は3:1と男性に多く見られる。それでも近年、主な原因とされるピロリ菌の除菌治療が普及したことによって患者数は年々減少しています。

原因

  • ピロリ菌感染:ピロリ菌に感染するといの粘膜に炎症が生じたり、胃粘液の分泌が減って傷つきやすくなり、潰瘍ができます。
  • 薬剤(非ステロイド性抗炎症薬):粘膜を傷つける働きと粘膜を保護する力を弱める働きがあるので潰瘍ができやすくなります。
  • ストレス:イライラ、過労、睡眠不足や緊張から来る精神的・肉体的ストレスは胃粘膜の機能の低下を招きます。
  • 生活習慣:喫煙、大量の飲酒やコーヒー。暴飲暴食や早食い、不規則な食生活は胃に負担がかかります。

症状

胃潰瘍と症状は似ていますが、胃潰瘍では胃の中に食べ物が入った状態、食後すぐに痛みが発生します。これに対して十二指腸潰瘍では胃の中が空の状態、空腹時や夜間に痛みが発生し、食事を取ると痛みが和らぐ場合があります。

  • みぞおちの痛み。(特に夜間や早朝などの空腹時)
  • 上腹部痛
  • 吐血・下血
  • 悪心
  • 嘔吐・吐き気
  • 胸やけ

検査

内視鏡検査

胃カメラ(内視鏡)で潰瘍の状態を観察します。

治療

  • 食事療法、生活指導:胃酸の分泌を促進する食品は避け、消化のいい柔らかい食事を摂る。アルコール飲料、タバコ、カフェイン飲料も好ましくはなく、タバコは治療を遅らせて再発率を高めるために禁煙が勧められます。
  • 薬物療法:胃酸分泌を抑制する薬、胃粘膜を増加させる薬、血液を改善する薬、組織修復を促進する薬などを服用します。薬剤による潰瘍の場合はまた別の薬が処方されます。
  • ピロリ菌除菌:ピロリ菌に感染していた場合はピロリ菌の除菌を行います。
  • 手術療法:危険な合併症(穿孔、大出血、幽門狭窄)が起こった場合、再発が繰り返される場合は手術が行われることがあります。

予防

  • ストレスを溜めない。
  • 暴飲暴食を避けよく噛んで食べることを意識し、規則正しい食生活を心がける。
  • 消化の悪いたべものや刺激の強いものは避ける。
  • 過労にならないようにする。
  • 飲酒は適量にする。
  • 喫煙は控える。

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