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慢性胃炎(萎縮性胃炎・ピロリ菌)

慢性胃炎とは

慢性胃炎とは、主にピロリ菌による感染で胃に炎症が起こる病気です。胃に炎症が起こった状態が続くと、胃液や胃酸を分泌する組織が減少して胃の粘膜が萎縮してしまいます。

この状態になると「萎縮性胃炎」といいます。似た病気に「急性胃炎」がありますが、こちらはストレスや薬、暴飲暴食や刺激物の摂取などが原因で胃の粘膜が傷つくことによって起こり、症状も強いのが特徴です。こちらは基本的に一時的なもので数日で回復しますが、慢性胃炎は強い症状は出ませんが長期にわたって病気が進行します。

萎縮性胃炎の原因

主にピロリ菌が原因と言われています。ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こり、時間をかけ徐々に萎縮粘膜部位が広がっていきます。 ピロリ菌の感染経路は経口感染、井戸水や便などが考えられていますが、不明な点も多いです。

ピロリ菌って?

ピロリ菌とは「ヘリコバクター・ピロリ」という胃の粘膜に生息している細菌で、感染したまま放置することによって「慢性胃炎」「胃がん」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」などの病気を発症するリスクが高まります。

ピロリ菌はどこから感染するの?

ピロリ菌の感染する主な原因として考えられるのが、「経口感染」です。免疫力があまりない乳幼児期に、ピロリ菌に感染している親からの口移しや、ピロリ菌に汚染された井戸水や飲み水を摂取することで感染する可能性が考えられています。しかし、ピロリ菌感染者は幼年期に衛生環境が良くなかった年代に多く、現代では感染者が減少しています。

ピロリ菌に感染するとどうなるの?

ピロリ菌に感染するだけでは自覚症状はありません。ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌が作り出すアンモニアや毒素によって胃粘膜を損傷することで胃炎や胃潰瘍になり自覚症状が出てきます。除菌されない限りピロリ菌は胃の中にすみ続け、時間をかけて胃の粘膜を損傷していきます。胃潰瘍や胃がん、胃炎の患者さんの多くはピロリ菌に感染しており、ピロリ菌が胃や十二指腸の炎症やガンの発症に関わっているとされます。

慢性胃炎の症状

  • 食後のムカムカ
  • 胃もたれ
  • お腹が張る
  • 食欲不振
  • チクチクとした胃の痛み
  • 空腹時や夜間の胸やけ

検査

内視鏡検査

胃カメラ(内視鏡検査)によって胃の粘膜の炎症、ピロリ菌感染の有無を判断します。その際、胃の粘膜の組織を採って顕微鏡での観察も行います。

内視鏡を使わないピロリ菌検査

ピロリ菌の検査だけであれば、内視鏡を使わない方法もあります。

  1. 抗体測定:血液や尿を採取して、ピロリ菌に対する抗体がないか調べます。
  2. 尿素呼気試験:検査薬を飲み、一定時間後に吐き出した息を調べて診断する方法です。
  3. 便中抗原測定:便を採取してピロリ菌抗原がないか調べます。

治療

慢性胃炎の多くはピロリ菌感染によって起こるため、ピロリ菌を除菌する治療を行います。
ピロリ菌の除菌治療は基本的に薬の服用で行われます。中には一回の除菌療法で除菌できない場合もあるのでその場合は二次除菌が行われます。

●ピロリ菌を除菌するための薬の服用方法
「3剤併用療法」:二種類の抗生物質と胃酸を抑える薬を一日2回、一週間服用。
●治療費・検査費用
保険適用できますが、胃内視鏡検査が必要です。

日常生活で気をつけること

食事で気をつけること

基本的に胃の粘膜を刺激するものは控えましょう。油っぽいもの、甘いもの、刺激が強いものや酸味が強いもの、硬くて消化がしにくい食べ物は避けましょう。

食べていいもの

  • 柔らかいご飯、パン、うどん
  • ヨーグルト、牛乳
  • 卵黄
  • 豆腐
  • 白身魚(煮魚、刺身)、煮た鶏肉
  • 柔らかく煮た野菜

食べない方がいいもの

  • 冷たいご飯
  • 揚げ物
  • 漬物、梅干し
  • 柑橘類
  • 甘いもの(チョコレートなど)
  • 硬い野菜
  • アルコール
  • コーヒー、紅茶、緑茶

食事以外で気をつけること

  • ストレスをためないようにする
  • 睡眠時間を十分にとる
  • 便秘を解消する
  • 暴飲暴食を控える、食べ過ぎない
  • タバコを控える

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